Wバフェット氏が新たに投資、米国「アルタ・ビューティー」のコンテンツ戦略

「アルタビューティー」YouTubeアカウントはこれから強化の兆し?

次はYouTubeアカウントです。
YouTubeのフォロワー数は9万人と、TikTokやInstagramと比較すると非常に少ないフォロワー数(登録者数)です。チャンネル開設は2007年ですので、古くから取り組んでいるものの、注力してきたわけではなさそうです。ただし、動画のアスペクト比が16:9の横長サイズで撮影した、番組形式のコンテンツも豊富に作られており、また再生回数が3桁万再生のものもみられるなど、YouTubeユーザー向けにしっかりとコンテンツ戦略を実行していること、またYouTube動画広告をターゲットを設定して展開していることなどがうかがえます。
ここで注目すべきは、YouTubeショートへの動画投稿です。コンテンツの内容はTikTokやインスタグラムと同じコンテンツが投稿されています。つまりワンコンテンツマルチユース、一つのコンテンツを異なるプラットフォームに投稿、展開していることです。YouTubeショートは、TikTokやInstagramに遅れてのサービス開始ではありますが、今後ユーザーの拡大や、再生回数の大幅な伸びが期待されています。YouTubeショートの可能性については別途ブログ投稿させていただきますが、TikTokやInstagramと比較した場合、Googleの保有する膨大なデータとの連携、メディア連携による可能性に今後注意が必要です。Googleは検索キーワードやウェブ閲覧履歴、またGoogle関連アプリからの位置情報などTikTokでは保有できないデータを保有しているからです。
今後YouTubeショートが視聴者を拡大する可能性が高く、その際、アルタビューティー社にとっては過去のショート動画のクリエイティブ知見はかなり優位に働くことでしょう。コンテンツマーケティングは、単なる広告とは異なり、知見蓄積することで先行優位性が高いマーケティング施策です。

関連外部リンク)SNSマーケの次なる狙い目はYouTubeショート? 米コスメブランドの再生回数が急増

YouTubeアカウントにおいても、アルタビューティー社はクチコミ対応をしています。TikTok、Instagram、YouTubeだけでなく、Google Mapのアルタビューティーの店舗ページ(Google Business Profile)においても、評価の低いものやクレームなどには全てクチコミ対応しています。

今若い人たちが「イケてる」ブランドだと感じるのは、有名かどうかではなく

「生き生きとしたコミュニティの感覚」があるかどうかなんです。

中略)Z世代の若者たちから特に注目を浴びている多くの企業が

コミュニティとそのVibes(生き生きとした感覚)を重要視しています。                     

廣田周作「世界のマーケターはいま何を考えているのか?」
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