iPhoneの進化はマーケティングを進化させます。新しい進化を理解して、次のマーケティング戦略に活かしましょう。
昨日9月9日(米国現地時間)Appleが新しいiPhone16を発表しました。現代のマーケッターにとって、新しいメディアの発表なんかより、年に一度の新型iPhoneの発表のほうがはるかに大きなイベントです。消費者から見れば、Appleの進化したiPhoneの発表ですが、マーケター視点では新たなクリエイティブ制作と発信のデバイス、生活者発信の巨大なメディアのスタンダードが変わる瞬間でもあります。iPhoneの進化は、クリエイティブの質の向上であり、見るもののブランド体験、顧客体験を大きく変えてきた進化でもあります。9月20日から全世界で発売されるiPhone16から新たなCX表現フォーマットがスタートすると考えると、ワクワク感は止まりません。今回の発表を簡単ですが、コンテンツマーケティング、CXマーケティング視点でまとめてみましょう。
受け手)魅力的なコンテンツ美しく大きくそして長く
最新モデル「iPhone 16 Pro」「iPhone 16 Pro Max」ですが、より大きなディスプレイや4K120fpsの動画撮影に対応するカメラ機能、カメラ専用ボタン、「A18 Pro」チップなどを搭載しています。
iPhone 16 Proは6.3型、iPhone 16 Pro Maxは6.9型のディスプレイは魅力的です。Apple製品史上で最も薄いベゼル幅でかつ、iPhone史上でも最大のディスプレイサイズです。コンテンツを楽しむ、体感する上で、今まで以上に大きくなったディスプレイでユーザーの顧客体験、ブランド体験も最大化することでしょう。
さらに嬉しいのが、内部の新設計によって放熱性能や電力効率も向上していて、パフォーマンスの持続性が最大20%向上している他、バッテリー駆動時間も大幅に向上しました。例えばiPhone 16 Pro MaxはiPhone 15 Pro Maxと比べてビデオ再生が最大29時間→最大33時間、ストリーミングビデオ再生が最大25時間→最大29時間、オーディオ再生が最大95時間→最大105時間 という長さです。
この何気ないバッテリーの駆動時間ですが、この駆動時間の長さが、コンテンツ視聴時間の長さに直結しているため、より一層、ユーザーはブランドからの情報発信を受け取る機会増えるのです。
送り手)コンテンツクリエイターにとってのさらなる進化
受け手側にとっての進化だけでなく、情報発信する送り手側にとってのiPhoneの進化も見逃せません。
本体の右側面には、カメラを使った関連機能を扱える専用ボタン「カメラコントロール」を搭載しています。ボタンのタッチ操作や押し込む操作をセンサーによって判別可能で、カメラの起動やズーム、露出、被写体深度などの調整といった操作を行えるのです。さらに予定されている今秋のアップデートで、軽い押し込み操作によるフォーカスや露出のロック機能も追加されます。サードパーティーのアプリにもカメラコントロールを使った機能の組み込みを開放することで、クリエイティブのさらなる進化が期待できます。カメラコントロールはカメラ機能の操作だけでなく、2024年後半には“Apple版Googleレンズ”のようなインテリジェンス機能も使えるようになるようです。例えば通りがかった飲食店の外観に向けてカメラコントロールを押し続けて、その飲食店の営業時間や評価を表示したり、ポスターの内容を自動でカレンダーに登録したりといったもののようです。Appleは昨年からApple版Google MapとなるApple Mapも機能強化を続けています。この機能によって、飲食や外出でのよりよい顧客体験も期待できます。
カメラ機能もさらに強化され、誰もが高いレベルの映像クリエイターになるチャンスがあります。3つのレンズはそれぞれ48MPのFusionカメラ、48MPの超広角カメラ、5倍望遠カメラを搭載していて、これまでiPhone 15 Pro Maxに限られていた5倍望遠カメラがiPhone 16 Proでも使えるようになりました。さらに4K120fpsの動画撮影に対応し、高画質なスローモーション撮影を売りにしています。プロレベルのカメラマンでなければ手に入れられなかった高機能がiPhone16に中に収められているのです。誰もが映像クリエイターになることで、生活者発信の映像情報がより詳細により鮮度高くなるのです。
映像だけでなく音声の進化も見逃せません。スマホでの動画撮影時の課題であった音声に対する技術も進化しました。「スタジオ品質」をうたう4つの高性能マイクを搭載、ビデオ撮影時に空間オーディオで録音して臨場感あふれる音を提供できます。また、撮影後にビデオのサウンドを編集する新機能も搭載しています。映像に映っている人物の声にフォーカスしたり、人の声を強調させたりできるという。強力な風切り音低減機能も使えることで、より伝達力のある映像が作れるようになったのです。
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